台本

掛け合い

Ver.2 深い森は不快だ。

=駄洒落好きな少年。変人。
=森から出る事を渇望している少年。まとも。

「深い森だね、不快な気分になるよ」
「またダジャレかよ。はー、さてと。そろそろ食料も尽きてきたし……やべぇ な」
「ああ。このままじゃ、どちらか一人を殺してその肉を食わなきゃね」
「ば、馬鹿っ! なんっつー怖い事を言うんだ、お前さんはよー。あー、それ にしても眠いなー」
「じゃあ眠るか、ほら、そして君は僕の体の中へ……」
「てめっ、食う気か……って、噛むな、噛むなよ馬鹿野郎がっ!」
「まあまあ。さて、そろそろ行かなくちゃね」
「だから、最初からそう言ってるだろうが」
「ああ、また霧が深くなった……不快だ」
「またそれかよ」
「君の心にも霧がかかっているようだね……ああ、また深くなった」
「ああもう俺が不快だよ! ってか、早く行くぞ! あ、あれ……光じゃねー か? 出口だ!」
「霧が晴れる……そして君の心も開かれる……」
「おい、行くぞ! ほらっ、来いよっ!」
「……やはり、まだ、霧は濃い」
「は?」
「そして僕達はまた、闇の中」
「え、ってか、何腕ひっぱてんの? って、何処に引き摺り込んでんの?  え。ちょっと待って此処何処? あ、光が! 光がぁあ!」
「さあ、そして僕達は深い森の中……」
「不快だぁああ!」