言葉

 コーヒーが冷めないの。
 君は困った様にそう言った。

 そうなのって僕は君のカップを覗き込んで、もう湯気も立っていないのにと笑ったね。

 でも君には結構な熱さだったみたいで、仕方なく僕は本を閉じてカップに息を吹きかけ始めてみたりした。

 ねぇ、と、また呼ばれた。
 何だい、と、すっかり冷めたカップを置く。

 見ると、そこには割れた電球。
 君が何か言う前に、僕は動きだす。

 だんだん言葉の必要性が分からなくなってきた、今日この頃。


後書

 白……詩、なのか。
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